ショルツ首相(社会民主党=SPD)が、連邦議会で、防衛費に関して対GDP比2%越えの13兆円の決断を発表、世界をあっと驚かせた。ロシアがウクライナに軍事攻撃を開始した3日後の2月27日のことだった。ドイツでは2度の敗戦の負い目から、軍拡は国際社会が許さないはずだ、という意識が強い。しかし冷戦終結後、覇権国家の力の均衡が崩れ、紛争が増加、ドイツの平和主義は変化を見せている。ドイツの現状とは――。
今回のウクライナ紛争をきっかけとし、安全保障政策を見直し、エネルギー問題含めて難しい舵取りに現実的に取り組んでいるドイツと、いまだ憲法9条で日本の安全が保障されると現実を直視せず、核武装の議論ですら進まない日本との比較がよく理解できる論文で、大変興味深い記事でした。日独は第二次敗戦国同士ですが、日本もこの機にいつまでも諸外国の顔色を伺うだけの萎縮外交から脱却し、日本の自主独立を再構築する安全保障政策を水面下で推進すべきだと思います。
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正念場に立つドイツ【ライスフェルド・真実】
ショルツ首相(社会民主党=SPD)が、連邦議会で、防衛費に関して対GDP比2%越えの13兆円の決断を発表、世界をあっと驚かせた。ロシアがウクライナに軍事攻撃を開始した3日後の2月27日のことだった。ドイツでは2度の敗戦の負い目から、軍拡は国際社会が許さないはずだ、という意識が強い。しかし冷戦終結後、覇権国家の力の均衡が崩れ、紛争が増加、ドイツの平和主義は変化を見せている。ドイツの現状とは――。