羊の皮をかぶった狼たち~形を変え生き続ける「階級闘争」【田中 秀雄】

羊の皮をかぶった狼たち~形を変え生き続ける「階級闘争」【田中 秀雄】

1970年代半ばに連続した起こった企業爆破事件を題材とした『狼を探して』というドキュメンタリー映画が、今年の3月に公開された。監督は韓国人女性で、韓国映画という点からも何か裏を感じてしまうが、実は現代でも極左的な「階級闘争」を求める「狼」たちが大勢「羊の皮をかぶり」生き残っている。一体彼らの目的はどこにあるのか―その現状を追う。

記事を読む
周防町 2021/5/29 20:54

 映画評論の多くは招待券をもらつてただで映画を鑑賞する人達によつて為されるため監督が喜びさうな内容が多い。しかし、田中氏の映画評は違ふ。次のやうな文章を読めば明らかである。
「常識で考えるなら、貧しい人々が少なくなったことは喜ぶべきことで、そこからなお漏れる人々は国家的なセーフティーネットでカバーすればいいと判断するだろう。彼らはそうでなく、これを否定し、限りなく逆方向に思念を進めていく。際限のない現状否定は行き着くところ、際限のない他者否定、他者憎悪となるのではないか。」
 大多数の日本人はこの見方に同調するだらう。
韓国の女性監督がわざわざ日本にまで来て、企業爆破犯の「今」を取材し、映画を製作した。田中氏によると「狼」たちは「羊の皮をかぶつた」狼として生き残つてゐるといふ。『狼を探して』来日した映画監督に企業爆破の犠牲になつた人達に対する視点はあるのだらうかと疑問に思つた。

返信を書く

コメントに返信を書く

利用規約を順守し、内容に責任をもってご投稿ください。
投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。
内容が不適切であると当社が判断した場合は投稿を削除する場合があります。