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2021/2/11 15:20
絶対悪として悪名高いナチスドイツですが、実情はそれとは違う姿が見えてきます。たとえば連合国の捕虜収容所を調査したへンリー・アラード中佐の報告によれば、 ヨーロッパの捕虜収容所の状況は日本軍の捕虜収容所の状況よりもほんの少し良いか、せいぜい同等であり、 ドイツ軍の捕虜収容所の状況よりも悪かったといいます。つまりドイツ軍の捕虜収容所の実際の状況は、他国と比較して良かったのです。
ナチスドイツを悪の代名詞たらしめている強制収容所についてですが、アウシュヴィッツでガス室として公開されている設計図には「死体安置室」という書き込みがあるだけです。それらの地下室が処刑用ガス室として設計されたことを示す文書はありません。国際的な調査団による実地検証もされていないためにガス室での虐殺があったという科学的根拠もありません。
強制収容所における食事なども当時の資料等により、かなり良かったことが分かります。収容所を監督していた赤十字の報告書には1943年から44年の間ですら重労働者は最低でも一日に2750kcalを摂取していたと記されています。
ドイツは絶対悪などではないのです。
【島田洋一】ドイツの「勝訴」と慰安婦問題【天下の大道】
1月初旬にソウル地裁が命じた元慰安婦への賠償判決。判決内容は論外で、日本政府にも強い対抗措置を取ってほしいところだが、巷間主張される国際司法裁判所(ICJ)への提訴については注意が必要だ。提訴積極論者が引き合いに出す、ドイツがイタリアに勝訴した「フェリーニ訴訟」判決の落とし穴とは―(『WiLL』2021年3月号初出)