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たかはし よういち
1955年、東京都生まれ。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。80年、大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)等を歴任。現在、株式会社政策工房代表取締役会長、嘉悦大学教授。2008年、『さらば財務省!』(講談社)で第17回山本七平賞受賞。ほかに『「文系バカ」が、日本をダメにする』(ワック)など著書多数。
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かけや ひでき
1970年、大阪府生まれ。東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了。通信総合研究所(現情報通信研究機構)研究員を経て現職。専門はメディア工学。著書に『学問とは何か』(大学教育出版)、『学者のウソ』(SBクリエイティブ)、『「先見力」の授業』(かんき出版)、『人類の敵──共産主義勢力から自由を守る方法』(集広舎)など。文化放送『おはよう寺ちゃん』水曜コメンテーター。

安倍政権の否定

髙橋 掛谷さんは著名な数学者・掛谷宗一(1886~1947)のご親戚とお聞きしました。
掛谷 ええ。統計数理研究所の初代所長を務めた人物です。
髙橋 私は役人になる前、統計数理研究所に籍を置いていた。
掛谷 縁を感じますね。私と髙橋さんの共通点は、理系出身だということ。言論界において理系はマイノリティなので、勝手に親近感を抱いています(笑)。
 髙橋さんは永田町と霞が関の内情に詳しい。内閣改造、どうご覧になりましたか。
髙橋 一言でいうと「安倍色の排除」。安倍元総理が亡くなった後、岸田総理は「安倍晋三の遺志を継承する」などと口にしていました。でも、やっていることは真逆。安倍政権の否定です。
掛谷 内閣改造は当初、9月に行われると報じられていた。なぜ、このタイミングなのか。
髙橋 安倍元総理の49日すら迎えていないでしょう。せめて、その後に行うべきではないか。そう考えるのが普通の日本人。それでも、岸田総理は待てなかった。一刻も早く新内閣を発足させたい事情があったのです。
掛谷 マスコミが統一教会問題を追及しています。そんななか、政府・自民党に広がる閉塞感を払拭(ふっしょく)したかったのでしょうか。
髙橋 というより、岸田政権が統一教会を利用した側面がある。岸田政権にとって、落とすべき「本丸」は防衛相の岸信夫氏。岸氏は安倍元総理の実弟にして、安倍路線を忠実に継承する政治家にほかならない。岸氏排除は、「安倍色」を消し去るための目玉人事でした。
掛谷 岸氏には健康不安説が囁かれていましたね。
髙橋 岸氏は杖をついたり、車椅子に乗ったりしている。足が悪いのは事実ですが、頭脳は明晰。執務に何ら影響はありません。健康不安説は、岸氏を貶めたい勢力がマスコミに流したプロパガンダかもしれない。
掛谷 健康面で岸氏の続投が危ぶまれていたところに、旧統一教会問題が直撃しました。
髙橋 安倍元総理と岸氏の祖父・岸信介元首相が旧統一教会と近い関係だったというのは周知の事実です。マスコミが統一教会問題で騒げば騒ぐほど、岸田総理にとっては都合がいい。岸氏を排除しやすくなりましたから。(続きは本誌にて!)
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『WiLL』2022年10月号(8月26日発売!)
◎『WiLL』2022年10月号目次
櫻井よしこ・門田隆将 安倍元総理の遺言に〝聞く耳〟はないのか 裏切りの岸田政権/高市早苗 安倍元総理の遺志をつぐ覚悟です/高市早苗 早苗の国会月報 萩生田政調会長への期待/阿比留瑠比 国葬を潰したいリベラルの暗躍/岩田 温・小川榮太郎 安倍元総理が戦ってきた戦後レジームの正体/髙橋洋一・掛谷英紀 内閣改造の目玉は「旧統一教会」を利用した〝岸降ろし〟/渡邉哲也 霊感商法 旧統一教会と闘ったのは安倍さんだ!/朝香 豊 旧統一教会―ズブズブなのは朝日・毎日ではないか/氷川貴之 氷川政話 国葬と旧統一教会をリンク、政争の具にした野党/白川 司 PCR検査とザル融資の闇 小池都知事の危うい売国媚中政策/佐々木 類 上海電力だけではない またしても大阪がはまった中国の罠(わな)/藤井 聡・木村盛世 決められない日本 これは〝コロナ禍〟ではなく〝岸田禍〟だ!/古森義久 ワシントン報告 安倍元総理の死―悲嘆にくれるアメリカ/孫 向文 孔子学院なんて閉鎖しろ!「安倍晋三射殺万才!」だって!? 不埒な留学生を野放しにする立命館大/岩田清文・尾上定正 台湾危機と令和の国防/平井宏治 日本のサイバーセキュリティー 河野太郎で大丈夫か/仲村 覚 9・11 台湾危機下の沖縄知事選=問われる保守の力/須田慎一郎・小川泰平 安倍元総理暗殺事件 警察史に残る大失態と残るナゾなど

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