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こばやし ゆみ
杉並区議会議員現職。1988年、北海道生まれ。東京外国語大学にて、ロシア語、スウェーデン語、アラビア語を学ぶ。卒業後、三井住友信託銀行に入社。退職後、予備校の講師としての勤務を経て、2015年4月、最年少で杉並区議会議員に当選。将来世代にツケを回さないための行財政改革、子供たちに質の良い教育を受けてもらうための教育改革に取り組んでいる。著書に『君が代を歌えなかった私が、政治を目指した理由』(ワック)がある。
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たけうち くみこ
1956年、愛知県生まれ。79年、京都大学理学部卒。同大学大学院博士課程にて動物行動学を専攻する。92年、『そんなバカな! 遺伝子と神について』(文春文庫)で第8回講談社出版文化賞「科学出版賞」受賞。ほかに、『ウエストがくびれた女は、男心をお見通し』(ワック)、『フレディ・マーキュリーの恋』(文春新書)、『悪のいきもの図鑑』(平凡社)など多数。共著に『「浮気」を「不倫」と呼ぶな』(川村二郎氏との共著/ワック)がある。新刊に『女はよい匂いのする男を選ぶ! なぜ』(ワック)。

形づくりから入り込む

小林 荒井勝喜首相秘書官が記者団の取材に応じた際、同性婚についての見解を問われ、「見るのも嫌だ。隣に住んでいたら嫌だ。人権や価値観は尊重するが、認めたら国を捨てる人が出てくる」などと発言し、更迭されました。
竹内 この一連の更迭騒ぎをきっかけに、自民党は茂木敏充幹事長を中心にLGBT理解増進法の法整備に向け、議論を進めると明言しています。どこまで議論を深めることができるのか。2021年、稲田朋美議員を中心に、LGBT理解増進法の制定に邁進しようとする動きが活発化しました。結果的には、自民党内の了承を得られず国会提出に至らなかった。
 党の特命委員会で5年以上も議論を重ね、野党も大幅に譲歩した案でしたが、自民党内で反対意見が噴出したためです。稲田議員は「理念法だから、罰則も何もない」と言っていましたけど、制定されていたら、どうなっていたのか。
小林 その法律を武器に左派活動家たちが新たな権利をどんどん要求したでしょうね。彼らは形づくりから入り込んできますから。
竹内 しかも、今回は「差別」に関する文言=表現が焦点になっています。二年前は、超党派の議員連盟が法案をまとめた際、「差別は許されない」という文言が盛り込まれました。この文言があったからこそ、自民党内から「訴訟の乱発を招きかねない」との懸念が広がり、国会提出が見送られたとも言えます。
小林 「許されない」となれば、新たな罰則や規則を制定する必要が生じてしまいます。
竹内 教育の場でもLGBT理解を強要されるかもしれませんよね。その結果、日本国内の分断を招くことにつながります。
小林 LGBTの権利や周囲の理解を悪用する犯罪行為も一部報じられている。「性自認」で、犯罪行為が頻発しています。大阪府の障害者支援団体の代表理事の男が、準強制わいせつ罪で逮捕・起訴されました。男はまわりに「心は女だ」と話し、部下の女性には「女性の体に興味はない」と伝えていたとのことですが、まったく違っていた。
竹内 ほかにも女性と称する人物が商業施設の女性トイレに侵入したり、のぞき目的で女装した男性が女性用浴場の脱衣所に侵入する……など、社会的な混乱を招いています。慎重な対応が求められます。ちなみに、その逆の男性と称する人物が男性トイレに、という話は聞いたことがありませんが。(続きは本誌にて!)
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『WiLL』2023年4月号(2月24日発売!)

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