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たかいち さなえ
1961年生まれ。神戸大学経営学部卒業、(財)松下政経塾卒塾。米国連邦議会Congressional Fellow、近畿大学経済学部教授(産業政策論・中小企業論)、衆議院では、文部科学委員長、議院運営委員長等、自由民主党では、政務調査会長(3期)、日本経済再生本部長、経済安全保障対策本部長、サイバーセキュリティ対策本部長(3期)等、内閣では、通商産業政務次官、経済産業副大臣(3回任命)、内閣府特命担当大臣(4回任命)、総務大臣(5回任命で史上最長在職期間を記録)を歴任。
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かどた りゅうしょう
1958年、高知県生まれ。作家、ジャーナリスト。中央大学法学部卒業。『週刊新潮』元デスク。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、のちに角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)、『疫病2020』『日中友好侵略史』(ともに産経新聞出版)、『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『新・階級闘争論─暴走するメディア・SNS─』(ワック)、共著『リーダー 3つの条件』(河野克俊氏/ワック)などベストセラー多数。

安倍元総理に電話したい

門田 私は「高市総理」待望論を唱え続けてきました。その理由は「国家観」と「国民の生命・財産、そして領土を何としてでも守るという信念と使命感」です。
 台湾侵攻の準備を着々と進める中国、日本をあざ笑うかのようにミサイル発射を繰り返す北朝鮮、ウクライナ侵略という蛮行に手を染めたロシア。それらの無法国家から日本を守る防波堤になっていたのが、安倍元総理でした。ところが昨年、安倍元総理は暗殺されました。安倍元総理の遺志を継げる政治家は、高市さんを筆頭に数えるほどしかいない。高市さんの双肩に日本の運命が懸かっている。そういっても過言ではありません。
高市 私など安倍元総理の足元にも及びません。安倍元総理は「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」を掲げ、国内外の幅広い人脈と深く交流された。世界中の様々な動き、思惑、政治家一人ひとりの性格まで摑んでおられた。困ったとき、「安倍総理ならどうされますか?」と電話することもあった。
門田 頼れる兄貴分を失ったわけですね。
高市 〝小西文書〟問題では連日、答弁作成に追われました。徹夜作業が続いて疲れ切ったとき、「安倍総理に電話できればな」と思ったものです。
門田 わかります。しんどかったですね。
高市 総務省は他省庁の大臣の答弁書をつくれません。かといって内閣府も8年前の他省案件の答弁書をつくりようがない。私が自分で書くしかなかった。朝の四時ごろまでパソコンに打ち込み、1時間か二2時間だけ仮眠をとって国会に出席する。そんな日々が続きました。
門田 風邪を引いて高熱を出してしまいましたよね。解熱剤と咳止めを飲み、腱鞘炎(けんしょうえん)にも耐えながら答弁を作成した時期もあったとか。
高市 自民党と公明党の先生方から、議員会館の事務所に差し入れがありました。「頑張れ」「負けるな」と記された名刺とともに、私の大好きなワインやチーズ、お菓子が届けられた。おかげさまで、食べ物には困りませんでした(笑)。(続きは本誌にて!)
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『WiLL』2023年7月号(5月26日発売!)

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