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あおちゃんぺ
日本最大のギャルユニット元リーダー。ABEMAの報道番組『ABEMA Prime』のコメンテーターとして注目を集めるギャルタレント。若者にもわかりやすい言葉で、世の中の話題に斬り込み、SNS世代から多くの共感を呼んでいる。

女性視点で見るジェンダー論

 東急歌舞伎町タワー2階のジェンダーレストイレが話題となっています。男女問わず利用できるつくりになっており、個室が八つ設けられているそうです。
 昨今の多様性に配慮した世の中を反映しているようですが、こうした問題を論じる際、綺麗ごとでは済みません。ストレートの女性や、本当に自分の性について悩んでいるトランスジェンダー当事者への配慮に大きく欠けています。

 まず、女性視点からこの問題を考えたとき、そういった場で「心が女性」と主張する男性と「トイレ」という空間で一緒になることには抵抗があります。
 私自身、過去に痴漢やストーカーの被害に遭っており、男性に対する恐怖心が拭(ぬぐ)えません。ストーカー被害が原因で引っ越しもしています。エレベーターで男性と2人になったときに、足を触られるという痴漢被害を経験して以来、狭い空間で男性と2人きりになるのは恐怖心があり、男性が乗ってきたら降りるようになりました。痴漢やストーカーの被害女性は、男性に対して、その人自身が善人か悪人かは関係なく、警戒心を抱いてしまうものです。

 痴漢被害の経験がある女性は、ジェンダーレストイレもそうですが、公園に設置されているような屋外の公共トイレも使用しません。男性が入ってきたらと思うと不安になるからです。実際にそうした場所での性被害も起きています。
 トイレにかかわらず、お風呂、更衣室、スポーツは体の性で分けるべきです。
 更衣室やお風呂は、洋服を脱ぐ場所なので、その場に男性の体──簡単に言ってしまえば、自分を妊娠させるリスクのある性別の人がいるのは、本当に恐ろしい。手術を経て性転換している人ならば問題はありませんが、心という目に見えないものをタテに裸になる場所まで踏み込んでくる特権というのは、明らかに異常です。(続きは本誌にて!)
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『WiLL』2023年7月号(5月26日発売!)

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