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【WWUK】『鬼滅の刃』 韓国オリジナルを焚き付ける日本のリベラル

言われなきウリナラ

 漫画『鬼滅の刃』が前代未聞の社会現象になっています。
 
 アニメも飛ぶ鳥を落とす勢いで、10月16日に公開された劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』は、わずか公開3日で興行収入が約46億円、公開10日で約107億円を記録しています。初日から24日間(11月8日まで)の動員数は1537万人を超え、興行収入は約204億円を記録。歴代興行収入ランキングで堂々の5位にランクイン(興行通信社調べ)しました。

 その人気は韓国でも健在です。そんな中、いま日本のネットで「『鬼滅の刃』は韓国が起源」という情報が広まっています。『鬼滅の刃』は家族を鬼に惨殺された主人公が、鬼を退治する「鬼殺隊」に入隊し、鬼になった妹を救う方法を探す物語。アニメの中で出てくる刀(七支刀)が、「韓国の文化的背景がある剣と言える」と韓国版ウィキペディア「ナムウィキ」(韓国では「NAVER」に次ぐ人気サイト)に書き込まれたのです。

 ただ「ナムウィキ」はウィキペディア同様、誰でも書き込みが可能です。さらに投稿文の多くは極左によるもので、サイト自体が反日韓国人のたまり場と化している。これまで数々の韓国起源、いわゆる「ウリナラファンタジー」(韓国語で「わが国」を意味する「ウリナラ」と、「ファンタジー」を組み合わせた造語)を主張してきた韓国ですが、どう見ても無理があります。

 一番の問題は、日韓の左派メディアです。僕は常々、日韓関係の悪化は両国の左派メディアによる煽り合いに一因がある、と主張してきましたが、今回ばかりは日本の左派メディアに非がある。刀が韓国起源だという情報も、日本のメディア「ハーバー・ビジネス・オンライン」が報じたことで大々的に広まったもので、どこの韓国メディアも取り上げていません。これでは「ナムウィキ」が極左サイトだと知らない日本人に、あたかも韓国人全員が『鬼滅の刃』にイチャモンをつけていると誤解させかねません。
 
 また「主人公の耳飾りの模様が旭日旗に似ているという声が韓国で上がっており、物議をかもしている」との情報もあります。
 
 ですが、これも一部の反日韓国人が条件反射で言っているだけ。韓国ネットでは、そうした記事や意見はほとんど見当たりませんし、韓国の若者からは「売国奴だと騒ぐ人こそ、本当の売国奴です」「日本のアニメを見るだけで悪口を言う人がいますが、無視してください」というコメントすら散見できます。

 むしろ韓国のネットで見られるのは、どれも日本メディアの引用ばかり。自虐史観を植え付ける日本の左派メディアが「旭日旗なら、韓国人は発狂するだろう」と憶測で記事を書き、それを韓国のメディアや掲示板、個人ブログなどが引用するという負の連鎖が起こっている。結果的に、歴史問題(旭日旗)に関心がない韓国の若者に、反日感情を抱くきっかけを与えてしまっています。
 
 ただ日本の左派メディアが悪いだけではありません。
 
 2019年に『鬼滅の刃』のアニメが放送された際、ソウル・弘大にコラボカフェ(漫画やアニメをイメージして内装やメニューが考えられた店)が出展されましたが、いくらネットで探しても公式の情報が出てこないので、おそらく無許可だと思われます(笑)。
 
 それから、今年4月にはキャラクターがことごとく酷似したスマホゲーム「鬼殺の剣」(タイトルもそっくり)が登場。運営会社は盗作を否定しましたが、多くの韓国人ユーザーから抗議が殺到し、サービス中止に追い込まれました。

 そこで感じるのは、文在寅政権のダブルスタンダード(二重規範)です。『鬼滅の刃』の舞台は大正時代の日本で、まさに日韓併合時代と重なります。民間レベルならまだしも、世界各国で「旭日旗=ハーケンクロイツ」というプロパガンダを展開してきた韓国政府は、主人公の耳飾りは許容範囲なのか。昨年、文政権が扇動した「NO JAPAN」は一体どこに行ったのでしょうか。

 今年に入って、韓国のネットでは「選択的不買」という言葉を頻繁に見かけるようになりました。韓国製品で代替可能なものを不買し、不可能なものは日本製品でも購入するという意味です。

 実際、韓国では任天堂をはじめとする日本製ゲームやアニメの人気が絶えず、今月(11月12日)発売されたソニーの「プレイステーション5」は、わずか数10分で完売したとか。こうして聞くと、都合よく「選択的不買」をしている印象を持たれるかもしれません。

 しかし、実はこれもメディアが誇張して取り上げているだけで、本当は韓国で不買運動など起こっていません。正確には、文大統領を支持する一部の「プロ市民」が、不買運動をしているかのように装っているだけなのです。韓国にいる弟は現在大学生ですが、友達も含め、街中で日本製品を買う人は多いと聞いています。若者たちからすれば、「不買運動なんて、どこでやってるのか」と思っているはずです。

ぬか喜びの文在寅

 勝手に権利を主張するのは韓国のお家芸ですが、それは『鬼滅の刃』に限りません。
 10月23日、文大統領は自身のSNSで、中学3年生のチョ・ミンギ君が18世紀にイギリスで作成された、日本海を「Sea of Korea(韓国海)」と表記された地図を青瓦台に寄贈したと紹介。「『東海』を『日本海』と表記することが正しいとする日本側の主張が、歴史の歪曲であると確認できる貴重な資料だ」と文大統領は気分上々の様子です。
 ただ、よく考えてみれば、これまで韓国が口うるさく主張してきたのは、あくまで「East Sea(東海)」であり、「Sea of Korea」ではありません。

 もし文大統領が主張する「『Sea of Korea』と書かれているので、『Sea of Japan(日本海)』ではない」という論理が通るなら、「『Sea of Korea』と書かれているので、『East Sea』ではない」という主張も成立します。文大統領は自ら「東海」表記を否定する、墓穴を掘ったと言えます。

「日本海」という呼称は国際的に確立した唯一の呼称であり、およそ200年にわたって世界中で安定的に使用されてきました。国連やアメリカ政府も「Sea of Japan(日本海)」が標準的な呼称であるとし、公文書では「日本海」が使用されなければならないとの方針を示しています。ぬか喜びしている文大統領ですが、そもそも「日本海」表記が最初に地図に登場したのは、1602年の「マテオリッチ坤輿万国全図」で、今回中学生が寄贈した地図より約百年も前の地図です。

 そんなことも露知らず、文大統領は「若い学生なのに、本当に素晴らしいことをした」とチョ君を賞賛。感謝の意を伝えるため家族を青瓦台に招き、10月12日には国家報勲処(韓国の国家機関)が「愛国の精神の手本になった」と表彰状を授与したりと、チョ君に対する特別扱いが際立っています。
 
韓国人は子どもに対して過保護気味で、「子供はこんなに立派なのに、大人はどうなんだ」と懸命な子どもの姿を見て、大人たちが活気を出す風潮があります。もともと地図を手に入れたのはチョ君の父親ですから、わざわざ子どもから大統領へ渡すことで、愛国心に目覚めた子どもが大統領に地図を寄贈する場面を演出したかったのでしょう。韓国政府の意図を感じざるを得ません。
 
これに関してネットでは、「支持率下がるから、また反日に走るのか。『東海』と言いながら、『Sea of Korea』って何だ(笑)」「ちょうど中学生とレベルが合うわな」「すでにワクチンで30人も死んでるのに、何やってんだ」「仕事ができないアマチュア政権のお晒し」などと、文大統領の支持率稼ぎだと見透かす客観的なコメントが大多数でした。

 また「日本にだけ文句を言わないで、中国にも何か言ったらどうだ」と、中国が「South Sea(南海)」を「East China Sea(東シナ海)」と呼んでいることには一切抗議しない韓国のダブルスタンダードを批判する声も。

対馬〝も〟わが領土

 もう1つ、韓国が勝手に権利を主張する「竹島」でも新展開が見られました。

 公益財団法人「日本国際問題研究所」が、竹島が日本領であると明確に記したアメリカ政府作製の航空図2枚(1953年、54年作製)を米国立公文書館で発見したと発表したのです。調査にあたった島根大学・舩杉力修准教授によれば、航空図はいずれもサンフランシスコ講和条約発効後の米国政府の地理的認識が反映されたとみられ、日本の主張が正しいことを証明する資料になるとか。「独島はわが領土」という韓国の主張が噓であることを証明する物証が、また一つ増えたわけです。

 もちろん、今回の航空図がなくても、竹島が日本領だということは明白です。第二次世界大戦後の1951年、日本の領土や戦後韓国が享受する利益に関する韓国からの要望書に対し、講和条約を起草中だったアメリカ政府が回答した「ラスク書簡」では、

「竹島については普段は居住者がいない岩礁で、一度も韓国の一部となったことはなく、1905年以降、島根県の管轄下にあり、韓国からの領土権の主張は過去になされていない」

 と記されている。よほど都合が悪いのか、いまだに韓国政府はラスク書簡に対する見解を公表していません。韓国が国際司法裁判所での解決を頑なに拒否する理由でしょう。

 ただネットでは、先ほどの日本海・東海論争のコメントとは打って変わり、

「アメリカの地図に書いてあれば、それでお前らの領土になるのか」
「対馬もわが領土だ」
「なら今から地図を書いて日本を『韓国領土』と記せば、70年後に日本も韓国領になるのか」
「もともと対馬も韓国領なのに、さりげなく占拠しておきながら逆ギレか」

 と反発するコメントばかりで、「国際法上、日本の領土。韓国が無断で不法占拠してるだけ」と自覚のあるコメントはごくわずか。それほどまでに、韓国政府の「独島洗脳」は浸透している。

 特に今年は「独島の日」120周年(らしい)。竹島を模った記念メダルが銀行やデパートで売られ、韓国は独島フィーバーに沸いています。メダルのほか、竹島の絵や「独島」の文字がデザインされた切手、文房具、食器、化粧品……挙句の果てには、「独島愛エビラーメン」なるカップ麺まで登場するなど、日用品や食料品まで独島グッズ化。身近なものに政治的メッセージを刷り込み、徹底的に自国民を洗脳しています。

 またコメントにあった通り、最近では対馬まで韓国領だと言い出す韓国人も少なくありません。地理的にも近く、比較的安価で気軽に来られる対馬では、ウォン決済もできると聞きます。

「いくら日本や親日派が言い張っても、2045年になれば日本は竹島の件で文句が言えなくなる。どのみち国際法上、領土紛争は実効支配百年で、その国の領土として認められるからな」とのコメントもありましたが、このままでは現実と化す日も近いかもしれません。

 これ以上、韓国のウリナラファンタジーを許さないためにも、日本は具体的な行動を起こすべきです。前述した「マテオリッチ坤輿万国全図」(日本海表記)や今回の航空図に関しても、どこのニュース・ワイドショーが大きく報じたでしょうか。なぜ日本のメディアは日本の正当性を担保する証拠は取り上げず、自国の国益を損ねる報道ばかりするのか。伝えるなら、竹島の不法占拠のため、韓国側が罪なき日本人を拿捕・射殺してきた史実を報道すべきでしょう。

 国際司法裁判所での解決は、韓国側が応じなければ実現しません。もちろん、国際社会の眼もあるので、韓国のような強引な手段に出るのは「美徳」ある日本の精神から外れるという気持ちも理解できます。ですが〝優等生〟でいても国際社会は同情してくれません。横暴な手段はダメでも、「やるときはやる」という姿勢を見せつけなくては。

 そういう意味では、菅首相には大変期待しています。就任直後、すぐに徴用工問題に対する日本側の主張を表明して韓国を牽制。安倍政権の韓国に対する強硬姿勢をしっかりと継承しています。それが功を奏したのか、韓国は官民ともに「菅首相は、安倍前首相のように韓国を甘やかさないだろう」と腰が引けている。

 先日、安倍前首相が産業遺産情報センターを訪問。台湾出身の元徴用工の給料袋を見て、「いわれなき中傷への反撃はファクトを示す事が一番でしょう」とツイッターに投稿しましたが、まったくの正論です。菅政権にも、このスタンスを貫いてほしいと思います。

 そのためには、メディアの発信力が必要不可欠です。たとえ韓国側が応じなくても、国際裁判での決着を求め続ければ、メディアも無視できません。またメディアが取り上げるだけで、日本政府が一貫して国際的な解決を求め続けているという既成事実を残すことにもなる。韓国の粘着質な〝しつこさ〟だけは見習うべきです。

日本を売ったバイデン

 アメリカ大統領選が混迷を極めています。

 現在、韓国では今年4月に行われた国会議員総選挙が、「米大統領選の予行練習だったのでは」との噂が広まっています。総選挙では、投票用紙に関わるQRコードの管理にファーウェイのサーバーが使用されており、中国による干渉の可能性が指摘されました。バイデン氏のサポーターも中国ですから、今回の開票集計するプログラムへの細工疑惑も否定できません。

 親北団体で文政権の支持団体「大学生進歩連合」(大進連)の野党「国民の力(旧・未来統合党」に対する露骨な選挙妨害や韓国政府による保守系メディアの再承認保留もありました。バイデン同様、メディアを味方につけ、支持団体に相手候補の選挙妨害をさせることで不当に選挙を勝ち抜いた。今回の米大統領選と同じ構図と言えるのではないでしょうか。

 バイデン氏は親韓派ではないものの、基本的には親中・反日派です。2013年、オバマ政権で副大統領を務めていた際には、韓国の防空識別圏の拡大に貢献。韓国は米国務省を通じ日本が防空識別圏を独島に拡大しないよう要請することに着眼し、バイデン訪韓時、朴槿惠大統領(当時)が拡大の理由を説明すると、バイデン氏は頷いたといいます。

 またバイデン氏は、日韓慰安婦合意の保証人も務め、安倍前首相の靖國参拝に苦言を呈するなど、たびたび日韓問題の仲裁をしてきた。彼は中国の操り人形だと言われており、今後韓国の肩を持ち始める可能性も否定できません。

 最悪の事態を想定し、日本も覚悟を決めて「自主防衛」の意識をより強く持つべきです。
WWUK(ウォーク)
韓国・ソウル市生まれ。YouTubeで「WWUK TV」を開設し、主に日韓問題を取り上げて日々動画を投稿している。チャンネル登録者数は、34万7000人を突破。著書に『韓国人のボクが「反日洗脳」から解放された理由』(ワック)、呉善花氏との共著『「親日韓国人」ですが、何か? ─隣国なのにどうしてこんなにも価値観が違うのか』(悟空出版)などがある。

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