イジメを助長?日教組の異様さ
実は、北海道旭川市でこうしたイジメ行為から発展した少年犯罪が起きたのは初めてではない。平成8年12月にも、旭川市内の中学校の校舎内で女子中学生が複数の男子生徒によって輪姦された事件が起きた。この事件が起きる前、被害者は教職員に対して、校舎内で強制わいせつを受けていることを3回にわたって被害申告をしていたが、教職員はこれを黙認して「校内での強制わいせつは認められる」としか評価できない姿勢を示し、のちに裁判で旭川市側の責任が事実認定されている。
また、北海道旭川市の西側に位置する滝川市では、平成17年9月に市内の女子小学生がイジメから自ら首を吊り、そのまま意識が回復することなく翌年1月に多臓器不全で死亡した事件があった。教職員らは「ただの自殺」であるとして教師に何の責任もないと公表したが、遺族が被害女児の遺書を公開することで「隠蔽体質」が明らかとなった。挙句、教職員らで結成された「日教組」の北海道支部は、事態を重く見た行政によるイジメ調査に「協力してはならない」とする指令文書を配布していたことが報道された。(読売新聞・平成19年1月24日朝刊)
ここまで述べ、一般的な日本人の感覚からみて単にイジメ被害者と加害者の問題ではなく、イジメを容認かつ増長する教育体制が北海道にはあるのではないかとの疑念が生じる。その答えは、日本教職員組合(通称:日教組)という組織があることによって説明できるのではないだろうか。この組織は令和3年現在21万7674人の構成員を持ち、北海道は全国に比べてこの「組織のメンバー」が多く、公立の各小中学校に配備されている。
日教組とは、1950年代に共産軍が侵略戦争を開始し、日本国内でも警察署を襲撃するなどの武装テロ事件を起こしていたとき、自由と民主主義を守る側に対してのみ「教え子を再び戦場に送るな、青年よ再び銃を取るな」とのスローガンを掲げて自衛を禁じ、共産軍の侵略戦争や大量虐殺を政治的に事実上支援していた組織だ。近年も、北朝鮮の拉致事件は「デマである」と主張し、また現在も共産軍によるウイグル人虐殺についても反対することは一切していない。
この組織の構成員は21万人以上もの規模をもって全国に配備され、共産主義の礼賛など児童に対して特定の政治思想を植え付ける作戦に従事しているとしか評価できないような活動を継続している。そこで、冒頭で紹介した数々の残虐なイジメ事件に対する「異様」ともいえる教職員側の行動原理を説明することができる。
「共感能力」の欠如
マルクスの主著『資本論』では、ダイヤモンドがなぜ高価なのかという理由について「地中深くに埋まっているため採掘する労力がかかるからだ」と説明する。しかし、それならば石炭も条件は同じであるが、なぜダイヤモンドが高価で石炭が安価なのかという説明をしていない。
自由と民主主義を守る国々では、ダイヤモンドは「希少価値」があるとされ、希少性とは「それ」を所持している人の数が少ないことで成立する。つまり、ダイヤモンドの光り輝く美しさに魅力され、ダイヤモンドを「欲しい」と思う人の数より、世にあるダイヤモンドの数が少ないため、「希少価値」が生じて高価となる仕組みである。もし、ここで「欲しい思う人々の心」に対する共感能力が一切なければ、なぜダイヤモンドが高価になるのかまったく理解できないことであろう。
実は、共産主義国は一部の走資派を除き、経済的に「労働価値」という考え方を採用している。これによると、オレンジの価格はオレンジの種と生育に必要な肥料と水、そして労働者の賃金によって決定されると考える。しかし、私たちの社会ではオレンジの価格は「美味しい」か「不味い」によって決定づける。おいしいと主観的に人が思うオレンジであれば、そのオレンジを欲しいと思う人の数が増えて、オレンジの価格は上昇する。不味ければ、人から必要とされないためオレンジが余り価格は下落する。これを効用価値という。
自由と民主主義を信じる私たちの社会は「共感能力」を前提にしている。共感能力とは、人の前頭連合野にある「ミラーニューロン」と呼ばれる神経細胞の働きによって作動する。これによって、人の眼球運動や表情筋の動き、声の抑揚や態様全般から他人の感情を推定して理解する能力である。言うまでもなく、共感能力を発動できるだけの量のミラーニューロンを持つのは人間特有であり、チンパンジーやネアンデルタールなどの人間以外の種族には人間同様のミラーニューロンが遺伝的に無い。
しかし、人間社会の中でも「共感の欠如」がしばし問題となる。その一つが、今回北海道旭川市で起きた女子中学生に対するイジメ自殺事件の教職員側の対応である。なぜ、被害者の苦痛に対して、生徒を管理する側の教職員は「共感」しなかったのだろうか。それは、意図的に「しなかった」のではなく、生来的に「できなかった」可能性は無いだろうか。
「共産主義」=孤立者たちの末路
共産主義の歴史は性犯罪と快楽殺人によって占められているといっても過言ではない。ソ連共産党大幹部のラヴレンチー・ベリヤは、10代の女性を大量に拉致して全裸にしては強姦を繰り返していたことが、その死後明らかとなった。また、大東亜戦争末期には、共産主義者らが1000人以上の日本人妊婦や赤ちゃんを戦車で生きたまま潰し、あるいは幼稚園児たちを自動車で引きずり回して内臓が飛び出る様子を見て喜び、また女性器に手榴弾をいれて爆発させて楽しんだ葛根廟事件が記録されている。
なにより、現在も日本政府は共産主義たちの組織「日本共産党」を破壊活動防止法という法律に基づき、調査対象団体としている事実がある。(法務省公安調査庁公式発表より)
このような政治思想を支持する21万人規模の組織がいまだ小中学校に配備されている現実に戦慄する。共産主義による日本人被害者は、広島長崎の原爆投下被害者よりもはるかに多い。
旭川市の女子中学生は「殺害された」といっても過言ではない。罪なき女子中学生の死を無駄にしないためにも「共産主義の本性」と「日教組」がどのような目的をもって活動をしているのか、そして、子供たちにこれまで何をしてきたのか多くの人に周知させるべく、本稿をより多くの人々に伝えて欲しく願う。