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かどた りゅうしょう
1958年、高知県生まれ。作家、ジャーナリスト。中央大学法学部卒業。『週刊新潮』元デスク。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、のちに角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)、『オウム死刑囚 魂の遍歴─井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり』(PHP研究所)、『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『新・階級闘争論─暴走するメディア・SNS─』(ワック)などベストセラー多数。
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いわた あつし
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科在学中に『日本人の歴史哲学』(展転社)を出版。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。著書は『平和の敵 偽りの立憲主義』(並木書房)、『「リベラル」という病 奇怪すぎる日本型反知性主義』(彩図社)など。最新刊『政治学者、ユーチューバーになる』(ワック)が11月2日発売予定。

国民の静かなる怒り

門田 安倍元総理の「国葬」が執り行われた日、私たちは歴史的な光景を目にしました。非業の死を遂げた安倍元総理を偲ぶため、一般献花には長蛇の列ができた。お昼過ぎには、行列の長さが6キロを超え、その後も伸び続けました。最後尾を見つけるのも一苦労ですが、さらに献花台まで五時間以上も待たなければならなかった。
岩田 平日にもかかわらず、老若男女問わず大勢の人々が献花に訪れました。秋晴れで気温が30度近いなか、何時間も外で待たされるのは「苦行」です。それでも安倍元総理を支持していた「良識ある日本国民」は、文句の一つも言わずに並んでいました。
門田 暗殺事件から国葬実施までの2カ月半、マスコミは統一教会問題を利用して安倍元総理を貶め続けた。黙って献花の列に並ぶ人たちから感じたのは、マスコミの偏向報道に対する「静かなる怒り」です。
岩田 安倍元総理がいかに国民から愛されていたかがわかります。政府発表によると、約2万5000人が献花台を訪れたとか。
門田 たった2万5000人のはずがない。映像を見る限り、10万人は超えているでしょうね。本当は献花したかったけど、「前代未聞の行列」を前に途中で断念した人たちも大勢います。あとに予定を抱えているために、やむなく列から離脱したケースが多かったようです。
岩田 「デジタル献花」も話題となりました。こちらは列に並ばなくても、インターネット上で安倍元総理に弔意を捧げることができる。「デジタル献花」のサイトは安倍元総理への感謝のメッセージで溢れていました。
門田 「デジタル献花」は最終的に50万を超えている。SNSで話題になる一方、マスコミはごく一部しか扱いませんでした。(続きは本誌にて!)
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『WiLL』2022年12月号(10月26日発売!)
◎『WiLL』2022年12月号目次
こんな人たちに負けられない!
決められない岸田総理に質問権を行使! 櫻井よしこ/防衛費増額、外国人の土地買い……加藤康子元内閣参与が岸田政権の参謀に迫る! 木原誠二・加藤康子/中国に大阪の土地が爆買いされている 添田詩織/総理、官僚には聞く耳不要です 小川榮太郎・阿比留瑠比/岸田政権秘挽回策―高市早苗命がけの告発を聞け 平井宏治/玉川徹ワイドショー・朝日に葬式を! 門田隆将・岩田 温/氷川政話 菅弔辞 空井北大教授の〝空々しいイチャモン〟 氷川貴之/安倍晋三の遺言 日本に核攻撃! でも「米国は撃たないね」 江崎道朗・平井文夫/「戦後」を終わらせた安倍晋三 坂元一哉/『インド太平洋戦略』日本を世界史の舞台に引き上げた外交政策 墓田 桂/オーストラリア アボット元首相に聞く 安倍さんは世界的重要人物 山岡鉄秀/疑惑の凶弾 二発は空砲だった 高田 純/台湾になぜ安倍総理の銅像か 張 吉雄
No.1モバイルの夢 巨額赤字 楽天の末路 平井宏治/慌てるな、円安! GDPは急増、政府は大儲け 髙橋洋一・saya/傑物 樋口季一郎とは何者か 髙山正之・樋口隆一/初・巨編マンガ 北海道を守った男 樋口季一郎 東雲くによし/習近平が狙う「Xマス・台湾侵略」 佐藤正久・ロバート・D・エルドリッヂ/
女女(じよじよ)問題は生殖本能のなせる業(わざ) 竹内久美子・黒川伊保子/香川照之〝カマキリ先生〟ご乱行(らんぎよう)考 竹内久美子・白坂亜紀
バイデンの挑発 プーチンよ、核を撃て! 渡辺惣樹・福井義高 など

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