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いわた あつし
1983年生まれ。日本学術機構代表理事。早稲田大学政治経済学部政治学科在学中に『日本人の歴史哲学』(展転社)を出版。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。著書は『平和の敵 偽りの立憲主義』(並木書房)、『「リベラル」という病 奇怪すぎる日本型反知性主義』(彩図社)など。最新刊は『政治学者、ユーチューバーになる』(ワック)。
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あびる るい 
1966年生まれ、福岡県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。90年、産経新聞社入社。仙台総局、文化部、社会部を経て、98年から政治部。首相官邸、自由党、防衛庁(現防衛省)、自民党、外務省などを担当し、第1次安倍内閣、鳩山内閣、菅内閣、第2次以降の安倍内閣で首相官邸キャップを務める。『総理の誕生』(文藝春秋)、『安倍晋三の闘い』(ワック)など著書多数。

〝安倍ロス〟は続く

岩田 2022年最大の衝撃は、安倍晋三元首相の暗殺事件でした。
阿比留 産経新聞の月刊「正論」主催で「不屈の政治家 安倍晋三」写真展を東京タワーで開催(11月19日~12月1日)しましたけど、延べ約8000人の方々が来場された。国民の〝安倍ロス〟はまだ続いています。
岩田 その穴を埋めることは、なかなか難しいですね。
阿比留 安倍氏は日本の羅針盤であり、防波堤であった。そんな大きな存在が突如としていなくなったことで、さまざまな問題が噴出しています。
岩田 日本の〝タガ〟が外れた印象を受けます。岸田政権は今後5年間の防衛力整備の総経費を約43兆円と決めたことは高く評価されるべきです。
阿比留 財務省は30兆円までしか認めないと言っていたのですが、43兆円まで積み上げたわけですから、岸田首相は意地を見せたといえます。ところが、最後に岸田首相はヘマをやってしまった。防衛費の増額を行うため、1兆円を超える財源をどう確保するかで、増税を口にした。
岩田 政府・与党がそのうち7000~8000億円を法人税で確保する方向で調整しているとのことですが。
阿比留 それによって企業マインドが冷え込み、景気が悪化したらどうするのか。政府側は企業の内部留保を吐き出させようとする腹積もりでしょうが、企業側は増税に備え、より一層、内部留保に励むかもしれない。実にチグハグです。少なくとも現時点で増税を決め打つ必要はなかった。財務省に操られている印象が残ります。(続きは本誌にて!)
『WiLL』2023年2月新春号(12月20日発売!)

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