第一幕は終了
今回の大統領選については、前々から本誌『WiLL』とYouTubeチャンネル「WiLL増刊号」で、国内外における偏向報道の酷さをしてきしました。ハンター・バイデン氏をめぐる疑惑など、日本の地上波テレビでは全く触れられず、本国アメリカでもFOXなどごく少数のメディアを除いて扱われなかったと聞きます。
今後、大統領選の「第2幕」が開かれるでしょう。焦点となるのはトランプ陣営が主張する“バイデン陣営による不正”があったのかどうか。ただ、相変わらず日米のメディアはトランプ側の主張・言論を封殺するはずです。
朝日新聞的な記事
トランプ氏の“勝利宣言”の少し前、バイデン氏は支援者に向けて「勝利に向かっている」と宣言しました。現役の大統領として、対抗候補に事実上の勝利宣言をされて黙っていることはできません。つまり、トランプ氏の行動は、いわば正当防衛ともいえるものではないでしょうか。にもかかわらず、当該記事にはバイデン側の“暴挙”には触れず、一方的にトランプ側を糾弾する内容でした。
問題の記事に関しては、産経新聞ワシントン駐在客員特派員・古森義久さんも「WiLL増刊号#320」で“朝日新聞的”だと苦言を呈していました。例えば、日本が軍備増強を図っても、それが中国の脅威を念頭に置いたものであることは常識的に考えればわかります。しかし、朝日は「日本の軍国主義化」だけを強調する。総合的・俯瞰的に物事を見ることができない、いや、敢えて見ないようにして報じるのはいかがなものか。
小学生の頃から産経新聞を読んで育ち、「ジャーナリズムの良心」と信じていた産経がこのような記事を掲載するとは、遺憾の意を表明せざるを得ません。どうか、産経だけは朝日や毎日のような論調に傾くことがないよう願っています。
1990年、鳥取県生まれ。中学時代から『WiLL』を読んで育つ。
慶應義塾大学法学部卒業。ロンドン大学(LSE)大学院修了。銀行勤務を経て、現在『WiLL』編集部。
好きなものは広島カープと年上の優しい女性。