神奈川新聞から届いた"異様な"回答書~言論弾圧を自ら認...

神奈川新聞から届いた"異様な"回答書~言論弾圧を自ら認めるのか

12/5日の演説会時に、警官に制止される神奈川新聞・石橋氏(右)
via 著者提供

送付されてきた「回答書」

 私は昨年12/19、武蔵野市で外国人の住民投票参加を認める条例案を巡る自民党の街頭活動を巡る神奈川新聞記者石橋学氏の現地での取材とその後の石橋氏の記事について、神奈川新聞社の須藤浩之社長に対して質問状を送った。この顛末については、12/17のDaily WiLL Online記事『ジャーナリズムに値しない 神奈川新聞・"扇動者" 記者』でお伝えした。

質問状の主旨は、

(1)自民党和田政宗参議院議員の演説を拡声器で妨害し、警察に排除された人物の言論封殺行動をあからさまに幇助していた事
(2)和田氏の演説を聞いてもいないのにヘイトと決めつけ詰め寄った事
(3)和田氏の演説について、事実を捻じ曲げてツイッターで攻撃した

これについて、年明けに神奈川新聞社から回答書が送付されてきた。
届いた封筒

届いた封筒

via 著者提供
届いた書面

届いた書面

via 実際の書面をキャプチャー
文面は以下の通りである。
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ワック株式会社 取締役社長
鈴木 隆一殿
山口 敬之殿

〒231-8445
神奈川県横浜市中区太田町2丁目23番地
株式会社神奈川新聞社

冠省

 令和3年12月21日、山口敬之殿から石橋学記者の取材活動について文書を受領しました。
 石橋記者の取材活動は適正なものであり、一連の報道も事実に基づく公正な記事であると認識しています。

 なお、山口殿が表明している個々の意見等に対する論評は致しませんが、ウェブサイト「Daily WiLL Online」(デイリーウィルオンライン)で令和3年12月11日に公開された「武蔵野市『外国人参政条例』問題と暴力集団」及び17日公開の「ジャーナリズムに値しない神奈川新聞『扇動者』記者」は、石橋記者が現場でしていない「携帯をよこせ」「画像を消去しろ」「お前のしている事はヘイトだ。絶対に許されない」などの発言が挿入され、事実と異なっている事を申し添えておきます。

草々
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※編集部注:書面内には神奈川新聞のどの部署・人物が発信しているのかという記載はありませんでした。

「適正な取材活動」と言い張る神奈川新聞社

 この回答書を受け取って驚いたのは、神奈川新聞社が12/5(日)午後の吉祥寺駅北口で石橋記者が行った数々の言動について、「適正な記者活動と認識している」と主張した事だ。

 私は12/17のDaily WiLL Onlineの記事の中で、下記の写真を示した。
著者提供 (10691)

12/5日の演説会時に、警官に制止される石橋氏(右)
via 著者提供
 (10692)

警察官に「言論の自由」と詰め寄る石橋氏
 回答書の中で神奈川新聞社は、この記事を読んだことを認めている。記事内で警察に排除された言論妨害に加担していた証拠を示したにもかかわらず、この石橋氏の行動が「適正な取材活動」だったと主張したのである。

 私は質問書についてこう記した。
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 メガホンの妨害者は和田氏が演説を始めた途端演説妨害を始めたのであって、内容を聞いて抗議したのではない。
 一方、他の市議や長島昭久氏の演説の際には一切の妨害をしなかった。和田氏をターゲットとした演説妨害であった事は明らかである。
 石橋学が警察官に対して、妨害者の活動を「言論の自由だ」と訴えていたところを見れば、和田氏を含む全ての国民に言論の自由があるという事は知っているのだろう。
 しかし、自分の気に入らない政治家のスピーチを妨害する行為は「言論の自由」と言い放ち、和田氏が演説をする自由も、聴衆が演説を聞く自由も蹂躙する妨害者を擁護する。
 こんな人物は、記者でもジャーナリストでもない。憲法に保障された集会の自由や言論の自由を侵害する、民主主義の破壊者である。

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 憲法21条にはこう書いてある。

集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。

 石橋氏本人が警察官に対して「言論の自由ですよ」という言葉を繰り返し使っていたことから、憲法21条のこの条文については石橋氏も知っているのだろう。

 しかし、あの日吉祥寺駅北口で起きたのは和田政宗氏の「言論の自由」を露骨に妨害する行為だ。そして、当日集まっていた聴衆の「政治家の主張に耳を傾ける」という、民主主義にとって基本中の基本である行為を「拡声器による罵声」という暴力をもって妨害する行為だ。これは、当日現場にいた全ての人が知っている。

 そして、石橋氏がその妨害者を幇助し擁護していた事は、石橋氏本人が一番よく知っている。しかも私はその妨害行為と、石橋氏の幇助と擁護を証拠写真をもって示した。にもかかわらず、神奈川新聞はこれを「適正な取材活動」と主張したのである。

 どの会社や組織にも、ルールやマナーを守らないハグレ者はいるだろう。ジャーナリズムを標榜する神奈川新聞社にも、自分や仲間の言論の自由は声高に主張しながら、気に入らない国会議員の言論の自由は暴力をもって妨害する人間がいたのである。

 ところが今回の回答書が改めて明らかにしたのは、組織の中にいる圧倒的少数者であるはずの無法者の話ではない。

 証拠をもって示された言論の自由を弾圧する石橋氏の行為を「適正な取材行為」と主張した以上、神奈川新聞社は社員による言論弾圧を容認する組織であり、ジャーナリズムの世界に属さないと自ら宣言したに等しい。

事実を歪曲して和田氏を貶めた石橋氏

 私の質問状では、この他にも「石橋氏の事後の発信が事実を歪曲している事」についても指摘したのに対し、神奈川新聞はこれについて「一連の報道も事実に基づく公正な記事である」と主張した。

 私は和田氏の演説をすべて聞いたが、ヘイトにあたるような発言は一切なかった。ところが、石橋氏は和田氏の演説についてこうツイートした。
石橋氏のツイート

石橋氏のツイート

via twitter
 もし、和田氏の演説の中にヘイトにあたる部分があると主張するなら、具体的に指摘するべきだ。それをせずにただ「ヘイトスピーチをした」と触れ回るのであれば、それは嫌がらせの域を超えた名誉棄損だ。

 この点に関するもう一つの大問題は石橋氏は「神奈川新聞の記者」を名乗っているという事だ。記者を名乗っていながら、虚言を弄して気に入らない人物を貶めたのであれば、石橋氏は記者の皮をかぶった扇動者であると言わざるを得ない。

 もし石橋氏のツィートが「虚言」でなく、「事実に基づく公正なもの」であると主張するなら、和田氏の演説のどの部分が「レイシストの演説と変わりがなく、マイノリティをおとしめ、敵意を煽るヘイトスピーチ」に該当するのか、石橋氏ならびに神奈川新聞社は具体的に示す義務を負う。

回答書自体の異常性

神奈川新聞社は「石橋記者が現場でしていない『携帯をよこせ』『画像を消去しろ』『お前のしている事はヘイトだ。絶対に許されない』などの発言が挿入され、事実と異なっている事を申し添えておきます」と主張した。

 しかし「携帯をよこせ」「画像を消去しろ」「お前のしている事はヘイトだ。絶対に許されない」というのは、私が石橋氏から直接聞いた言葉である。石橋氏は他にも、私に対する罵倒の言葉を繰り返した。

「さっきから何で動画撮ってるんだよ」
「何なんだよ、お前は」
「勝手に人を撮っていいと思っているんですか」
「肖像権を侵害しているんですよ」

 神奈川新聞社が、「事実と異なっている」と私をウソつき呼ばわりするのであれば、当日の録音を確認してより正確な形で文字起こしをする事とする。
著者提供 (10706)

演説会時、著者にだけでなく、警察官に詰め寄る石橋氏(上右から2人目)
via 著者提供
 なぜ神奈川新聞社は回答書で「事実と異なる」と主張のか。可能性は二つだ。

・この回答書を書いた人物が石橋氏から聞き取りをした上で、「事実と異なっている」と断定したか、
・石橋氏本人がこの部分を書いた
のどちらかだ。

 そもそも、まともな組織・機関なのであれば、住所・氏名・肩書を示して寄せられた回答書にたいしては、神奈川新聞社の、どのセクションの誰が回答書を記したのかを示すはずだ。しかし、この回答書は誰が書いたのか全く分からない。これでは、回答書に書かれていることについて誰が責任を取るのかもわからないという事になる。

 しかし私はこのマナーも常識もない神奈川新聞社の回答書に、一縷の望みも感じている。石橋氏の吉祥寺駅での行動が、ジャーナリストの風上にも置けない唾棄すべき行動であると知っているからこそ、執筆者の氏名を明かせなかったのかもしれないのだ。
 私は、神奈川新聞社にもう一度質問状を送る事とする。求めるのは下記の4点だ。

 ① 石橋氏の言論弾圧幇助行為を容認するのか
 ② 和田氏の演説のどの部分がヘイトなのか具体的に指摘せよ
 ③ どのような理由から石橋氏が私に詰め寄った事はないと主張するのか、私の質問状のどの部分が事実と異なるのか、具体的に指摘せよ。
 ④ 回答書には、文章責任者の肩書と氏名を明記せよ。

 神奈川新聞社は報道機関か、それとも報道機関を標榜しながら、配下の先導者の言論弾圧を容認し特定の政治家を誹謗するプロパガンダ機関か。次の回答書で判明する。
山口 敬之(やまぐち のりゆき)
1966年、東京都生まれ。フリージャーナリスト。
1990年、慶應義塾大学経済学部卒後、TBS入社。以来25年間報道局に所属する。報道カメラマン、臨時プノンペン支局、ロンドン支局、社会部を経て2000年から政治部所属。2013年からワシントン支局長を務める。2016年5月、TBSを退職。
著書に『総理』『暗闘』(ともに幻冬舎)、新著に『中国に侵略されたアメリカ』(ワック)。

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この記事へのコメント

当日参加者 2022/1/26 15:01

"携帯をよこせ"
"画像を消去しろ"
"お前のしている事はヘイトだ。絶対に許されない"
といった発言は当方の録音データには記録できていませんでした。
当方の機材性能の限界だった可能性が高いため、山口様の機材で記録されている
録音データを開示おねがいできますか。これがあれば威力業務妨害で告発できると考えています。

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