いやあ、驚きましたよ。2年前の参議院選で立憲民主党の比例区の候補として出馬した市井紗耶香氏が、来年の参議院選にまた比例区から出馬するんですってよ。市井氏は確か、5万415票を獲得して次点だったはず。なおその1年後、最下位当選した須藤元気氏は消費税の引き下げに慎重な党の方針に反発して同党を離党し、会見で「消費税減税とかそういうことを言うなとか。何が言うなだよ。いいじゃないですか、言ったって」と、涙ながらに恨み節を炸裂させましたよね。この時、久しぶりに見ましたよ、オッサンの涙と泣き顔を。もっとも感動もなけりゃ、美しくもありませんでしたけど。
なおこの時、立憲民主党は比例区で791万7719票を獲得し、8議席が割り当てられました。1議席100万票という計算です。須藤氏が獲得した個人票は7万3787票ですから、1人では1議席も得ることはできません。だから立憲民主党は「比例区の議席は党のもの。だから返せ」と須藤氏に議員辞職を求めたのです。
しかし須藤氏は「いいじゃないですか、辞職しなくたって」と言ったか言わなかったか知りませんが、とりあえずこれを無視。次点の市井氏、残念!
なおこの時、立憲民主党は比例区で791万7719票を獲得し、8議席が割り当てられました。1議席100万票という計算です。須藤氏が獲得した個人票は7万3787票ですから、1人では1議席も得ることはできません。だから立憲民主党は「比例区の議席は党のもの。だから返せ」と須藤氏に議員辞職を求めたのです。
しかし須藤氏は「いいじゃないですか、辞職しなくたって」と言ったか言わなかったか知りませんが、とりあえずこれを無視。次点の市井氏、残念!
ということで、「(残りの任期の)4年間を待って過ごすよりも」ということで、来年の参議院選に出馬することにしたのでしょうが、当選する保証はありません。というのも、次のような事例が存在するのです。
現在群馬1区を地盤にしている尾身朝子衆議院議員は、2004年と2007年の参議院選の比例区に出馬しました。2004年には次々点となりましたが、2006年9月に竹中平蔵氏が辞職したため、次点の神取忍氏が繰り上げ当選。尾身氏は次点となりました。
当選の可能性は高まったとはいえ、任期の残りの4年で上位当選者の誰かが議員辞職するか死去しなければ、尾身氏に議席は回ってきません。そこで2007年の参議院選にも出馬したのですが、この時は14名が当選して尾身氏は繰り上げ当選の可能性がほぼ皆無の22位でした。
この時、尾身氏が獲得した個人票が前回から大きく減少していたら仕方ないのですが、11万8577票から11万7783票へと微減程度です。むしろ与党が過半数維持に必要な64議席を獲得できず、自民党が結党以来初めて参議院で第2党になったという点が重要でした。この時の政権は第一次安倍政権でしたが、9月に退陣しています。
ですから市井氏が次期参議院選で当選するためには、個人の票を多く獲得するとともに、立憲民主党が絶好調でなければなりません。実際に8月22日投開票の横浜市長選を見ると、ここまで立憲民主党はまるで全ての運を一気に吐き出しているように運が良いのですが、果たしてこれが続くかどうかでしょうね。
現在群馬1区を地盤にしている尾身朝子衆議院議員は、2004年と2007年の参議院選の比例区に出馬しました。2004年には次々点となりましたが、2006年9月に竹中平蔵氏が辞職したため、次点の神取忍氏が繰り上げ当選。尾身氏は次点となりました。
当選の可能性は高まったとはいえ、任期の残りの4年で上位当選者の誰かが議員辞職するか死去しなければ、尾身氏に議席は回ってきません。そこで2007年の参議院選にも出馬したのですが、この時は14名が当選して尾身氏は繰り上げ当選の可能性がほぼ皆無の22位でした。
この時、尾身氏が獲得した個人票が前回から大きく減少していたら仕方ないのですが、11万8577票から11万7783票へと微減程度です。むしろ与党が過半数維持に必要な64議席を獲得できず、自民党が結党以来初めて参議院で第2党になったという点が重要でした。この時の政権は第一次安倍政権でしたが、9月に退陣しています。
ですから市井氏が次期参議院選で当選するためには、個人の票を多く獲得するとともに、立憲民主党が絶好調でなければなりません。実際に8月22日投開票の横浜市長選を見ると、ここまで立憲民主党はまるで全ての運を一気に吐き出しているように運が良いのですが、果たしてこれが続くかどうかでしょうね。