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あびる るい 
1966年生まれ、福岡県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。90年、産経新聞社入社。仙台総局、文化部、社会部を経て、98年から政治部。首相官邸、自由党、防衛庁(現防衛省)、自民党、外務省などを担当し、第一次安倍内閣、鳩山内閣、菅内閣、第二次以降の安倍内閣で首相官邸キャップを務める。『総理の誕生』(文藝春秋)、『安倍晋三の闘い』(ワック)など著書多数。
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たかはし よういち
1955年、東京都生まれ。嘉悦大学教授。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。80年に大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)等を歴任。2008年、『さらば財務省!』(講談社)で第17回山本七平賞受賞。ほかに『コロナ騒動で分かった! 数字を読めない「文系バカ」が日本をダメにする』(ワック)など著書多数。

安らかな表情

阿比留 安倍晋三元総理の通夜・葬儀が行われた増上寺や、各地の記帳所に、多くの人たちが花を捧げました。しかも老若男女関係なく。ここまで日本国民に慕われていたのかと、改めて思い知らされました。
髙橋 私は事件当日、大阪にいました。本当に気が動転して、矢も楯もたまらず、奈良・大和西大寺駅の献花台に行き、ご冥福をお祈りした。そして、その翌日、東京のご自宅にも弔問で訪れました。
阿比留 私も10日午後に弔問にうかがいましたが、ちょうどラーム・エマニュエル駐日米大使ご家族がいました。安倍さんは布団に横になっておられましたが、安らかな表情のように見えた。
髙橋 そうですね。
阿比留 陰膳(かげぜん)にメロンパンが置いてあったのが妙に気になりました。生前、お好きだった銘柄なのか。
髙橋 あまりに動転して、帰るとき、玄関に置いた自分の靴がわからなくなったほどです。探すのに30分もかかりましたが、なんだか安倍さんに「もっといてよ」と呼び止められているような感じだった。
阿比留 菅義偉前首相曰く、安倍さんは「寂しがり屋でもあった」とのことですから。ご遺体の近くに昭恵夫人が悄然(しょうぜん)とした姿で立っていらっしゃった。昭恵夫人は「まだ夢みたいです」と言っていましたが、12日の葬儀での挨拶でも「まだ夢を見ているようです」と。ずっと白日夢にとらわれているような感覚なのでしょう。実に痛ましかった。(続きは本誌にて!)
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『WiLL』2022年9月特集号(7月26日発売!)
◎『WiLL』2022年9月特集号目次「安倍晋三元総理 追悼大特集 ―死の壮絶とその志―」
櫻井よしこ 安倍元総理は日本の誇り/百田尚樹・井沢元彦 死者にムチ打つ「朝日」の品性/菅 義偉 今こそ安倍晋三の出番/岩田 温「同じ空気を吸いたい」菅前総理がみせた誠意/高市早苗 誓います 安倍元総理への恩返し/ 
小川榮太郎 慟哭(どうこく)いまだ止まず 日本の砦(とりで)となった人/谷口智彦 G7首脳 伊勢神宮表敬の快挙/門田隆将・有本 香 中国覇権に立ちはだかった「自由の守護神」/阿比留瑠比・髙橋洋一 財務官僚と朝日を相手に一歩も引かず/藤井厳喜・古田博司 左派メディア、リベラル教授も加担 安倍元総理を殺害した〝悪意の銃弾〟/谷本真由美 エリザベス女王「安倍さんは私たちの仲間です」/加藤康子・江崎道朗 冷やメシ覚悟で立ち上げた歴史研究会/齋木昭隆 拉致「一時帰国」を一蹴した安倍さん/河野克俊 誇らしい最高指揮官/藤井 聡 死の直前、安倍さんの闘志「次は絶対やりますよ」/陳 銘俊 安倍元総理は台湾の永遠の友人/井上和彦・佐々木 類 日本の宝が奪われた/朝香 豊・茂木 誠 安倍亡きあと 自民「リベラル」化を憂う/有馬哲夫〝敵〟にも信頼された安倍さん/小野寺まさる・長尾たかし 中川さんも安倍さんも〝マスコミに殺された〟/白川 司 称賛の嵐 世界の首脳が寄せた追悼の辞、安倍政権 七つの偉業/編集部 グラビア特集 安倍晋三メモワール

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