中国のすりかえ工作

 拡散の一途をたどる中国発新型コロナウイルスをめぐって世界中がてんやわんやだ。この件に関して第一報を聞いた時、瞬時に私の頭をよぎったことは、北京政府がこの案件をどう国内の権力闘争に利用し、人命そっちのけで共産党の存続をはかるか──その戦略を早急に見極め、日本は対策を講じなければ貧乏くじを引かされかねないということだった。

 案の定、
「中国メディア『ウイルスごときで、全世界に謝罪の必要なし』」「(略)新型コロナは〝自然災害〟であると主張した。『中国は新型コロナという自然災害にすでに他の国々では想像もできないほどの人材と国家の財政を投入してきた』とし『そのうえ武漢の市民たちを犠牲にしてまでウイルスの拡散を防いだ』と主張した。また『韓国、日本などの政府は、新型コロナをきちんと統制できずにいる状況で、すべての責任を中国に押し付けていることは〝政略〟である』とした」(News1 wowkorea.jp/2020年3月4日)
 と開き直っている。

 中国が世界に謝罪しないための布石として、コロナ発信源について、あわよくば他国へのすりかえ工作が進行中だ。
 まず3月4日、習近平は「病原体がどこからきたのか、はっきりさせるべきだ」と檄を飛ばし、発生源の徹底調査を指示。
 その布石として、ウイルス第一人者とされる鍾南山(しょうなんざん)氏が「武漢で流行ったが、発生源は武漢であるとは限らない」と指摘し、発生源は他国=アメリカをにおわすような論文なども中国のネットを検索すれば見当たることから、官民一体となった責任転嫁の〝宣伝(プロパガンダ)〟が展開中だ。これに対し、米国では早速、「新型コロナ 米メディア、『武漢コロナ』と呼び起源を明確化」(産経新聞/3月8日付)と対抗策を打ち出している。

 アメリカがダメなら日本が発生源だとでっちあげる可能性もあるので、日本は早急にアメリカを見習って「新型コロナウイルス」ではなく「武漢ウイルス」と呼称を変えるべきだ。何しろ日本には肝心カナメの時に中国の下僕となって活動する〝罠にかけられた輩〟が政財界やメディアの中枢にいるのだから……。現に武漢ウイルスを731部隊の人体実験に結び付ける動画も中国では拡散されている。
 実際、このどさくさに乗じてWHO(世界保健機関)と結託した北京政府による日本を貶める戦略は着々と進んでいる。3月2日、WHOのテドロス事務局長は新型コロナウイルスを巡り「韓国、イタリア、イラン、日本での感染拡大を最も憂慮している」と述べ、日本を感染汚染大国として名指しした。

 日本は他の3カ国とは衛生状態や医療体制も格段に上だし、感染人数も一桁違うにもかかわらず、無理やり日本をねじ込んだあげく、中国側も、
「中国は責任を担う大国として、自国で感染症への予防・抑制活動をしっかりと継続すると同時に、感染症への予防・抑制活動での国際協力を絶えず強化しつつあり、国際社会にできる限りの援助を提供している。例えば、パキスタンや日本、アフリカ連合(AU)などにPCR検査キットを提供し、多くの国と治療方法についての情報を共有し、感染症と戦うための物資を寄贈し、ボランティア専門家チームを派遣している。

 これらの行動は、中国に対するあらゆる善意の支援に対して報いるためでもあるが、世界の公衆衛生安全に対する強い責任感に基づくものでもあり、さらにそれ以上に、人類運命共同体の理念を実際の行動で実現するものだ。事実は雄弁に勝る。全世界が感染症との『戦い』で、中国が退くことは一度もない」(中国国際放送局日本語版/2020年3月8日)
 などと報じている。

 不衛生極まりないゴミ屋敷の主が、世界中に病原菌をまき散らしておきながら、〝世界の公衆衛生安全に対する強い責任感に基づくもの〟とは笑止千万だが、何で衛生状態や医療施設に格段の差があるパキスタンとアフリカ連合に並べて日本を入れるのか。つまり、北京の思惑とは、イランや韓国、イタリアとは一桁違う日本に検査キットを送り、日本の感染者数の公表数値を上げ、日本を汚染大国に任命することが狙いなのであろう。

 自国の感染者数なんていくらでも隠蔽可能なのだから、習氏は〝習隠蔽〟と呼ばれているのではないか!

人命が軽い国

 この手の陳腐な工作を促進させるため、3月8日、中国はWHOに2000ドル(約21億円)の寄付を決めている。その理由として「新型コロナウイルス感染症の発生以来、テドロス・アダノム事務局長が率いるWHOは各国の感染予防・抑制意識の強化推進、科学的かつ理性的な対応の堅持、関連国の公衆衛生システムの向上を支援する面などで重要な役割を果たしており、国際社会からの高い評価を受けています」(中国国際放送局日本語版/2020年3月8日)という。
 以前から指摘されていたことだが、日本はこんなWHOに200億円もの拠出金を出している。もういい加減、国連幻想や国際機関幻想を捨て去り、決別すべきではないか。

 ともあれ、中国ほど人命が軽い国はない。例えば、1957年11月に毛沢東がソ連で開かれた社会主義陣営の各国首脳会議に参加した際にこのようなスピーチをしている。
「われわれは西側諸国と話し合いすることは何もない。武力をもって彼らを打ち破ればよいのだ。核戦争になっても別に構わない。世界に27億人がいる。半分が死んでも後の半分が残る。中国の人口は6億人だが半分が消えても、なお3億人がいる。われわれは一体何を恐れるのだろうか」と(産経新聞「石平のChina Watch」より)。

 こういった中国人気質は、21世紀に入ったからといって、そう簡単に変わるものではない。
 例えば、1931年から中国に滞在した米国人外交官ラルフ・タウンゼント氏は当時の様子をこう報告している。
「中でも福州でコレラが流行った夏のことは忘れられない。(略)上海の各紙は死者数を少なめに報じたが現地はこうであった。あっちの家でもこっちの家でも死者が出る。葬列が絶え間なく続く。墓堀り人夫は大繁盛。だから『報道はおかしい』とすぐわかる」(『暗黒大陸 中国の真相』より)

 実際にこのコレラ騒動の時には、海外から血清が上海はじめ各地に送られたそうだが、この期におよんで一儲けしようとたくらんだ役所の役人が血清を囲い込み、大勢の中国人が死んだと書いている。
 今回の騒動にしても、在日中国人女性がマスク転売で2000万円もぼろ儲けしたし、武漢赤十字会が、新型肺炎患者が最も多い武漢の指定病院・協和医院に全国から集まった物資や献金を渡していなかったことが判明。背後に金銭癒着があったと遠藤誉氏は指摘している。

 こんなことで驚いてはいけない。実際に私も2000年に入ってから上海の観光エリア、外灘に近いメインストリートで車道のど真ん中にうつ伏せになって倒れている男性を目撃したのだが、誰一人としてその男性を救助し、せめて車道の脇まで運ぼうとした人もいなかった。痙攣して吐血しようが、所持金がない患者はそのまま病院の外に放り出されるといったニュースを見聞きしていたので、コロナ騒動にまつわるおよそ世界の常識では考えられない事態は容易に想像がつくのだ。

映画『馬三家からの手紙』

 話がそれてしまったが、転んでもただで起きない中国人、その生き馬の目を抜いてトップに君臨してきた共産党幹部の考えることといったら、コロナ騒動のどさくさで世界から非難されていたウイグル、チベット、南モンゴルにおける人権問題とそれに付随する臓器売買、香港の時代革命の隠蔽工作であろう。

 香港に関して2月28日、昨年8月31日の大規模デモに参加したとして、アップルデイリーの創業者など、民主派の有力者3人を逮捕している。香港行政府は香港警察の予算を3685億ドルと大規模に増額して警察の強化をはかり、それに反対した有力者を逮捕しているのだ。いまだに7000人以上の人が拘束されている。
 また、北京政府が職業訓練所と呼ぶウイグルの強制収容所では、100万人から300万人が収容されているといわれ、コロナウイルス拡散中の中国で、栄養状態の悪い劣悪な環境で密室に閉じ込められた収容者たちの現状を懸念する声が高まっている。

 このたび法輪功(ほうりんこう)のメンバーである孫毅氏が政治犯として収容されていた馬三家労働教養所の実態を告発するドキュメント映画『馬三家からの手紙』が制作された。そこで、レオン・リー監督に取材してみた。
 監督は2015年の『人狩り』で米映像最高栄誉であるピーボディ賞を受賞、『馬三家』は昨年のアカデミー賞で、長編映画ドキュメンタリー賞のリストに入っているカナダ在住の華人。この映画は3月21日から「K's cinema」(東京・新宿)で上映される。馬三家収容所は〝悪の巣窟・恐怖の城〟とも言われ、中国人がその名を聞いたら身震いがするような恐ろしい収容所だ。

 物語は米オレゴン州に住む女性ジェリー・キースがスーパーで購入した「中国製」ハロウィーン飾りの箱に忍び込んだSOSの手紙の紹介から始まる。それは、政治犯として捕らえられた孫毅さんが、中国の馬三家労働教養所の中で書いたものだった。その紙には、孫毅さんが収監され、拷問・洗脳される実態が事細かに記されていた。
 オレゴン州の新聞で紹介された孫毅さんのメッセージはリー監督の目にとまり、3年がかりで孫毅さんを探し出し、水面下で映画作成の話にこぎつけた。監督は以前、中国の違法臓器売買の実態に迫った映画『人狩り』の制作経歴があり、中国入国はままならず、孫毅さんに撮影機材などを提供し、暗号化したサイトにアップロードするなどして画像のやりとりをしたという。2018年のトロントでの上映を皮切りに、40カ所以上の映画祭で上映された。そして、キース氏の積極的な行動もあって、馬三家は閉鎖に追い込まれた。

 とはいえ、事実はそんな美談では終わらなかった。鉄製の二段ベッドに昼夜吊るされたまま寝られなくなるという惨い拷問を受け、幻覚や幻聴、正気を失っても、信仰を手放さなかった孫毅さんは釈放後も、自宅軟禁や嫌がらせを受けて、結果、最愛の妻とも離別することに。
 身の安全をはかるとともに、中国共産党の非人道性を国際社会に周知させるため、2016年12月、監視の目をかいくぐりインドネシアへ亡命した。10カ月のインドネシアでの生活は職にもつけず、わずかな所持金を頼りに生活する心細いものであったが、手紙を公開してくれたオレゴン州のジェリー・キースさんが訪ねてきたり、微笑ましい人的交流も描かれている。

 誰もが孫毅さんの命がけの告発を重く受け止め、新天地における再出発の安泰を願わずにはいられなかった。ところが、なんと残酷なことか、翌年10月に不可解な死を遂げるところで映画は終わる。

プロパガンダと暴力

─孫毅氏の死因についてどう思いますか。

「病院に入院したと聞きましたが、連絡をしたときに、私のことがわからなくなっていた。急性心不全が死因だと聞いています。中国政府に毒を盛られた可能性があります。孫毅氏の症状は毒を盛られた人の症状です。記憶喪失になっていました。死体解剖を望みましたが、すでに死体は焼かれていました」

 これが真相だとしたら、北京政府はインドネシアで自国民を殺害し、インドネシアも中国に忖度して事件をうやむやにしたと推定されるが、金などで隠蔽工作をはかる中国の常套手段であろう。

─映画の中に馬三家の元看守が登場し、自身の残虐な行いを悔やむシーンがありますが、彼らの身の安全は大丈夫なのでしょうか。

「馬三家の看守に『この映像を使っていいですか』と確認を入れたら、看守の1人が『一生のうちで初めて真実を伝えられる。だから、怖いものは何もない』と言ったのです」

─中国政府は映画の上映妨害などをしてきましたか。

「表立った妨害はしてきません。なぜなら中国政府が映画に対して詮索したり、止めようとした場合に、さらに映画のPRにつながると踏んでいるからです。孫毅氏が亡くなったのはなぜか、などと追及されたらマズイでしょう。ですから、中国政府は今、何も触れず、ただ独立した映画製作者がつくった映画だといって放置しているのです」

─監督の身の安全は大丈夫ですか。

「大丈夫です。ここ数年いろいろなことがありました。中国のウェブサイトでは裏切り者であるという記事が出ました。中国で『裏切り者』と言われたら、とても重たい意味があります。コメントにも『リオン・リーが生きられる日数は限られている』とあり、かなりショックを受けました。9年前の話ですが、まだ生きています。
 一人ひとり、人間が生きる日数は決まっています。意味のあることができる時間は限られています。生きられる日数が決まっているなら、1日1日を大切に生きなければならない。だから、このような映画をもっとつくるべきです。孫毅氏が直面した危険に比べたら、カナダや日本で直面している危険など大したことではありません」

─監督は現在、ウイグルで起こっている悲劇をご存じですか。

「家族が収容所に何人か入っている人を知っています。ウイグルのアクセス方法はわかりません。ですが、この映画を見れば現状がわかります。馬三家労働教養所は模範労働教養所です。中国全土の役人が馬三家に送り込まれており、一番ひどい場所です。拷問の方法は違うかもしれませんが、迫害のやり方は変わらないと思います」

歴史が証明する

─中国政府が法輪功を弾圧している一番の理由は。

「1つ目の理由は人数が増えたことです。1949年に中華人民共和国が建国されてから、系統的に中国の伝統的なものを破壊してきました。中国共産党よりも高いモラルを認めないので、キリスト教や仏教よりも中国共産党のほうが偉いとし、排斥してきました。今の中国には寺院も教会もありますが、中国共産党政権の支配下にあります。クリスマスイブを友達と一緒に家で祝うことは家庭教会ではないかと、逮捕される可能性もあります。
中国共産党はプロパガンダと暴力──この2つで生存しています。法輪功の理念は『真・善・忍』です。すべての中国人が孫毅氏のように真実を言い始めたら、中国共産党にとってこれほど恐ろしいものはありません。『真・善・忍』が社会に浸透したらどうなるか。有毒ガスや新型コロナウイルスなどなくなると思います。真実を隠蔽しようとしたら、こういう結果が生まれます。
 信念の自由のために孫毅氏は戦っていましたが、その対象とは真実に対して忍耐して受け入れてもらえる社会の実現だったと思います。同じ質問を孫毅氏に投げかけたことがあります。『社会が真・善・忍を受け入れなかったら、何が残るのでしょうか』──そういう答えでした」

─99年から弾圧を始めますが、それまで中国共産党はなぜ法輪功を見過ごしていたのでしょうか。

「92年に法輪功が導入されたのですが、みるみるうちに広がっていきました。その理由の一つは健康にいいこと、もう一つは中国社会の中に空洞があったためです。物質至上主義で精神性が欠けてしまい、人々が飢えていた。それまで中国政府は法輪功に対して寛容的でした。カナダの中国大使は中国の伝統を学びたいのであれば、法輪功に学びなさいと言っていたのです。撲滅の方法は、プロパガンダと暴力です。1999年から7年間、プロパガンダを流してきました。天安門広場で法輪功の信者が焼身自殺した(法輪功側は捏造と反論)とか、そういう危険なイメージをつくり上げ、広げてきたので、法輪功とは何なのか、よく理解できていませんでした」

─新型コロナウイルスについてどう思いますか。

「悲劇だと思います。患者はただ死ぬしかありません。どこの病院にも受け入れてもらえず、たらい回しにされ、ただ家で死ぬのを待っている。政府発表の死亡者数は氷山の一角に過ぎません。1カ月間、情報を検閲していたのです。どの世界でも、これだけ放っておいたら犯罪に当たります。ですが、中国の場合は責任所在がまったくなく、むしろ、武漢を封じ込める力があることを誇示、自画自賛しています。
 1000万人の人口の都市を閉鎖できるだけの力があるのは、中国共産党以外にないと。五毛党はSNSを通じて、中国共産党の都合のいい部分だけを切り取り、どんどん喧伝しています。洗脳を考える専門家のチームとして中央宣伝部が存在しています。中宣部は最初『Propaganda Department』という呼称でしたが、さすがに露骨すぎると思ったのか、『Communication Department』と名前を変えて存続しています(笑)」

─日本は南京大虐殺を始め、北京からのプロパガンダ戦略にやられっぱなしです。

「真実を伝え、認識することです。心が変われば、プロパガンダは何もすることはできません。時間はかかります。勇気もいります。でも、真実を報告する信念が大切です。物語の力を信じているので、映画をつくり続けます」

─中国は将来的にどのようになると思いますか。

「中国共産党政権は歴史から消え去りたいとは思いませんが、歴史のほうがどうするかはわかりません。独裁主義政権が今日なくなろうとは思わないでしょう。ただ、時機が来たら、どうすることもできません。
 私は希望を持っています。なぜなら、より多くの人々が中国で目覚めています。プロパガンダは時機を遅らせることはできるかもしれませんが、目覚めさせるのを止めることはできません。中国政府の悪い行為によって、中国国民がどんどん目覚めています。武漢では何人もの人たちが目覚めたでしょう。
 中国共産党は事件が起こるたびに、悪いこと、ひどいことをしています。武漢の人たちは、死にかけて大変な状況にあることを知っているのに、プロパガンダでは『大丈夫だ』と言っているから、その違いを国民がよくわかっています。中国共産党政権が中国から消えることは間違いありません。今、どんな役割を私たちが果せるか、それが大事です」

歴史を鏡に

 ちなみに日本政府は3月5日、ようやく中国と韓国からの入国制限を設けた。
 なぜ春節の移動から入国禁止まで検査機関の設置をしなかったのか。経済を比較してもインバウンド損失より、入国制限における経済損失の方が大きいことは明らかだ。その理由を日本政府や経団連の中に巣くう親中派による北京政府への忖度とする指摘は多い。

 中国が仕掛ける「四色(赤・金・青・緑)の罠」に詳しい野村旗守氏はこう言う。
「赤はハニートラップ、金はマネー、青はサイバー戦、緑が医療(臓器など)です。日本の大物政治家とその身内も臓器移植を受けているという噂もあります」

 中国の南京大虐殺記念館や、瀋陽の9.18歴史博物館などを取材した際に発見したのだが、うやうやしく掲げられている言葉が「歴史を鏡に」だ。中国全土には200以上の反日記念館があるが、おそらく同様のことと思う。最後に前述した米国人外交官ラルフ・タウンゼント氏の記録を紹介したい。
 1929年のアメリカ株価暴落で、日本も不況に見舞われた際に、張学良や国民党が先導して中国大陸は反日運動の嵐に見舞われていたという。その時期をこう記録している。

「ペテン師たちの排外運動、中国人は世界に冠たる詐欺師、ペテン師である。(略)自主独立の気概のない国の常で、問題が発生すると権力者は外国に責任転嫁するばかりである。〝食料を強奪する帝国主義打倒に全力を尽くせ〟と来る日も来る日も張り紙をし、ビラをまいて扇動しているのは、何を隠そう中国政府である。そして暴動が起ると〝当局には一切の責任ございません〟とするのを茶番といわずに何と言おうか」

「1927年から32年、国民党政府は相変わらず反日運動を推進していた。日本からの借金は返す義務はないと公言したかと思うと、学校の教科書に反日プロパガンダを刷り込み、『大嫌いな日本』という歌(お前を叩きのめしてやる〈略〉一致団結 借金は踏み倒す 銀行はぶっつぶす! 打倒だ 打倒だ お前の経済力はすでに地におちた)まで作り、授業で毎日歌わせた。それから1931年と32年の国際会議で『中国人は昔も今もすべての国と誠心誠意お付き合いをしてきたのであります。しかるに敵はいわれなき罪をかぶせ、弱みにつけこんでいるのでございます』と訴えた」(『暗黒大陸 中国の真相』より)

 21世紀になって日本が中国に感謝できることといえば、まさに「歴史を鏡に」という貴重な教訓ではなかろうか。

大高 未貴(おおたか みき) 
1969年生まれ。フェリス女学院大学卒業。世界100カ国以上を訪問。チベットのダライラマ14世、台湾の李登輝元総統、世界ウイグル会議総裁ラビア・カーディル女史などにインタビューする。『日韓〝円満〟断交はいかが?   女性キャスターが見た慰安婦問題の真実』(ワニブックス)、『イスラム国残虐支配の真実』(双葉社)、など著書多数。「真相深入り!虎ノ門ニュース」(レギュラー)、「ニュース女子」などに出演している。

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