【安積明子】菅内閣支持率の減少要因は意外なモノ⁉

【安積明子】菅内閣支持率の減少要因は意外なモノ⁉

via 自民党ウェブサイトより
 菅義偉首相が総理大臣に就任して2度目の会見を行った後に公表された、12月の内閣支持率が軒並み暴落しましたね。讀賣新聞は前月比8ポイント減の61%で、JNNでは前月比11.5ポイント減の55.3%。この調子で行くと、来年の夏頃には内閣支持率はマイナス圏に突入してしまいそう!

 というのは冗談ですけど、政権スタート時はあんなに高支持率(讀賣新聞は74%。JNNは70.7%)だったのに、なぜここまで減ってしまったのでしょうか。

 1つはあのポスターのせいではないかと思います。ほら、自民党本部が10月13日に公表した、菅首相が斜め上を見ているヤツですよ。「将来を見据える視線」のつもりなんでしょうけど、その割には菅首相の口元が緩みすぎている。それと、菅首相の喉元に年齢が出すぎていますよ。なぜCGで自然にぼかしてあげなかったのでしょうか。

 菅官房長官の会見に7年と9か月間出てきた私に言わせれば、菅首相はもっといい表情を出せるはずなんですよ。とりわけ新型コロナウイルス感染症が蔓延している現在では、国民に対して優しさと安心感のアピールが必須。でもあのポスターでは、それが感じられないのです。

 それゆえでしょうか。各都道府県連からも、ポスターの発注が少ないそうです。まあそうねえ。あれならむしろ、アマビエの絵を飾っておいた方がいいかもねえ……。

 そういえば、11月10日に立憲民主党が発表した新しいポスターもいただけませんね。キャッチフレーズの「あなたのための政治」って、2017年の衆議院選でさんざん聞いた覚えがあって、今さら何なの? という感じです。
立憲民主党ウェブサイトより (3851)

立憲民主党の新ポスター
via 立憲民主党ウェブサイトより
 それにポスターは2枚組で、もう1枚がオール文章。しかしいったいどのくらいの国民が、わざわざ立ち止まってそれを読むんでしょうか。関心を持って全文を読んでもらえるほどの政党支持率をとっているんでしょうか。

 しかもポスターの中の枝野幸男代表は左手を挙げていますが、あれは半分「お手上げ」という意味なんでしょうか。

 以上について答えてくれたら、枝野代表の髪の分け目がちょっと後退しているように見える点については、とりあえず内緒にしてあげましょう!!!

 ということで、次期通常国会の召集日は1月18日になりそうですし、年明けのGo To VOTE (選挙)はなさそう……。
 もっとも二階俊博幹事長が意地でも止めたくないGo Toキャンペーンは、絶大なる政治力でもって来年6月まで延長されそうですけど、その頃には内閣支持率は、いったいどうなっているんでしょうかね。
 (3852)

安積 明子(あづみ あきこ):ジャーナリスト
兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。
1994年、国会議員政策担当秘書資格試験合格。参議院議員の政策担当秘書として勤務の後、執筆活動を開始。夕刊フジ、Yahoo!ニュースなど多くの媒体で精力的に記事を執筆している。

関連する記事

関連するキーワード

投稿者

この記事へのコメント

コメントはまだありません

コメントを書く