東京都議選最終日に公表された新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は716名でした。その前は660名、またその前は673名、またまたその前は714名と、収束の様子はありません。年齢層別ではいずれも20代が最多で、7月3日に公表された新規感染者数は246名にものぼっています。

 そういうことですから、都の最高責任者としてはおそらくは心配で心配でゆっくり静養できなかったのでしょう。6月22日夜から体調不良のために入院していた小池百合子東京都知事が30日に退院し、7月1日から公務に復帰しました。

 さっそく新型コロナウイルス対応のモニタリング会議にリモート参加した小池知事の姿をテレビで拝見しましたが、顔の大部分を大きなマスクで覆い、アイメイクはしていない様子でした。かつて「小池知事は体調が悪い時はメイクが雑だ」と書いたことがありますが、本当に調子が悪い時にはメイクすらできないんですね…。
安積明子:小池都知事!まだゆっくり静養されてはいかがですか

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リモート時はノーメイク?
via youtube
 しかし7月2日には10日ぶりに登庁し、小池知事は夕方に会見に応じています。メイクはしていたようですけれど、いつもよりずっと薄い印象ですね。声も覇気がなく、語尾が消え入るほどかすれたものでしたが、小池知事は「どこかでばったりと倒れているかもしれないが、それも本望だと思ってやり抜いていきたい」と新型コロナウイルス対策に万進することを宣言。都民としてはそんなカッコいいセリフを聞かされては、もうウルウルと感涙にむせび泣くしかないですよ。

 都民を守るためにその命をも賭けると公言した小池知事には、週末も休みなくコロナ対策に動いてもらえるんだろうけれど、都民としては復帰は週明けに延ばして日曜日までは十分に静養していただきたいですよね。まずは御身お大事にと思っていたのですが…。

 小池知事は翌日の都議選最終日には10時半から、さっそく都民ファーストの会の候補者の応援に馳せ参じていました。その前にわずかの時間、“都庁に立ち寄った”というのはアリバイ作りでしょうか。都民としては、「ええっ!まさかそのためにわざわざ早く退院したの?」と思いましたよ。
安積明子:小池都知事!まだゆっくり静養されてはいかがですか

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小池人気はいまだに絶大?
via yahoo!ニュース
 だけど「夕方まで小池知事の応援の効果は絶大!」ということでしょうか。街宣取材の後に知り合いの記者さんたちと「答え合わせ」した時、ある選挙区の都民ファーストの会の候補が他の候補を押しのけてトップに上がっていることが判明。確か、以前のある調査では、最下位だったはずなのに…。「世論調査」ってそんないい加減なものなんでしょうかね?莫大なおカネをとっているくせに。

 それとも小池知事には、それほどまでに偉大なパワーがあるということなんでしょうか。ならばそのマジック、まずは多くの都民が苦しんでいるコロナ禍を収束させるために、是非とも使っていただきたいです。
 (7002)

安積 明子(あづみ あきこ):ジャーナリスト
兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。
1994年、国会議員政策担当秘書資格試験合格。参議院議員の政策担当秘書として勤務の後、執筆活動を開始。夕刊フジ、Yahoo!ニュースなど多くの媒体で精力的に記事を執筆している

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