安積明子の永田町ウォッチ No53~「メイク」で分かる...

安積明子の永田町ウォッチ No53~「メイク」で分かる小池都知事の苦悶

だいぶお疲れのようで…
via youtubeよりキャプチャー
 東京都、大阪府、京都府、兵庫県に5月11日まで発出されている緊急事態宣言が月末まで延長されました。これに12日から福岡県、愛知県が加わります。さらに、千葉県、埼玉県、神奈川県、愛媛県、沖縄県に発出されている「まん延防止等重点措置」も月末まで延長に。同措置は週明けの9日から北海道、岐阜県、三重県にも適用されます。

 その中で「まん延防止等重点措置」が適用されていた宮城県だけは、5月11日に解除です。ここだけややホッコリですね。

 これを受けて5月7日午後7時から首相会見が開かれ、当選したので参加してきました。質問をする機会もあり、変異種が猛威を振るうインドに在留する約1万人の邦人の帰国問題について菅義偉首相に聞きましたが、質問と回答がうまくかみ合わない。菅首相はかなりお疲れでは?

 同じくお疲れの様子だったのが、その1時間後に都庁で会見を開いた小池百合子東京都知事です。この方の体調はすごくわかりやすいんですよ。

 まずヘアスタイルです。忙殺されているとなぜか、後ろの髪がふわっと立つんですね。次に頬です。ご機嫌の時はきりっと上がる。しかし不調の時はダラリと下がる。これに加えてアイメイクです。この方、加齢のせいではなく、もともと目が垂れているんですね。

 そもそも垂れ目というのは、美人の要素です。実際に小池知事は、若い頃はものすごく綺麗でしたよね…。あっ、過去形になっちまった!

 ところが今では「緑の…」と言われるほど。その原因は加齢ばかりではなく、下瞼にがっつりと引かれたアイラインでしょう。あと、たっぷりのマスカラは昔から人気のフランス製の高級品ではないかと思いますが、税抜き価格で1500円前後の国産チープコスメの方がナチュラルにきれいに付くということを誰か教えて差し上げて下さい。
安積明子の永田町ウォッチ No53~「メイク」で分かる...

安積明子の永田町ウォッチ No53~「メイク」で分かる小池都知事の苦悶

「はつらつ」時の小池知事
 こうして見ていくと、小池知事は“オッサン気質”かもしれませんね。だから菅首相と相性が悪いのでしょう。しかも悩ましい“オッサン”がもうひとりいます。IOCのバッハ会長です。

 バッハ会長は5月17日に来日し、広島で行われる聖火リレーを見に行く予定だったとか。ところが広島県は湯崎英彦知事が県民に行動制限実施を要請。それどころではありません。にもかかわらず、IOCは開催リスクを日本側に押し付ける姿勢を変えず。菅首相も感染者・重症者数が減らないのに「五輪決行!」と叫ぶばかりです。

 これじゃ、いちばん損するのは私じゃん!と、敏い小池知事は気付いているはずです。国会議員時代はこういう危機は早めに察知し、逃げ切っていた小池知事ですが、東京都知事になるとそうはいきません。しかも4月29日から5月9日まで公共交通機関に時短運行を要請し、それがかえってラッシュを加速してしまったという不手際。これはとんでもないピンチです!

 だって7月4日には東京都議選が行われるんですよ!4年前の都議選ではにっくき自民党東京都連を玉砕できましたが、今回は公明党がそっちに付いています。

 それに今回は、国政での出番がありません。希望の党は国民民主党となりましたが、支持率1%の政党にあの小池知事が乗っかるわけないですし、国民民主党側も絶対にイヤだろうし…。

 ということで小池知事には都政に邁進し、是非ともコロナを収束していただきたい!と思っていたら、5月8日発表の都内の新規感染者数は1121名ですって!前週比で97.3%とのことですが、ダイナミックに減少するのはいつになりますやら。
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安積 明子(あづみ あきこ):ジャーナリスト
兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。
1994年、国会議員政策担当秘書資格試験合格。参議院議員の政策担当秘書として勤務の後、執筆活動を開始。夕刊フジ、Yahoo!ニュースなど多くの媒体で精力的に記事を執筆している。

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