安積明子の永田町ウォッチ No52~「山尾志桜里問題」...

安積明子の永田町ウォッチ No52~「山尾志桜里問題」の対応が握る、国民民主党の命運

 4月25日に投開票された参議院広島県選挙区再選挙の取材で、前日の24日に広島入り。夜には旧市民球場で行われた宮口治子候補のマイク納めに行ってきたのですが…。

 立憲民主党は力が入っていますね!枝野幸男代表に福山哲郎幹事長、泉健太政調会長に渡辺周幹事長代行まで参加です。国民民主党も、玉木雄一郎代表が広島入りしていました。声をかけると「私の眉をヒマネタに書きましたね!」と、やっぱり先週の本コラムを読んでくれていたようです。いいじゃないですか、平和な証拠です。

 しかし常に平和とは限りません。さっそく4月28日発売の週刊文春が、国民民主党の山尾志桜里衆議院議員の“議員パス不正使用”を報じました。それだけではありません。山尾氏の“政策顧問”である倉持麟太郎弁護士の元妻が昨年自殺したことも報じています。元妻は週刊文春2018年3月22日発売号に山尾氏に「夫と息子を返して!」と手記を寄せていました。

 これはアカンでしょう。衆議院の任期はあと半年です。半年以内に解散総選挙があるのです。山尾氏は東京ブロックの1位で、いわば選挙の目玉。なのに、政党としてのイメージダウンは必至ですよ。だからこのコラム欄でも書いたじゃないですか、「や・め・と・け」って。

 同日の会見で玉木さんは「山尾議員は説明すべき」と言いましたが、Twitterに2度投稿し、党の動画番組の冒頭で50秒喋ることが「説明」なのでしょうか。これでは、2017年9月に民進党を逃げるように離党した時に声明文だけ読み上げて記者の質問を振り切ったのと変わらないじゃないですか。もっとも立憲民主党を離党する時には、山尾氏は思い切りにこやかに30分以上も記者会見していましたけど。
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安積明子の永田町ウォッチ No52~「山尾志桜里問題」の対応が握る、国民民主党の命運

山尾氏の「謝罪」ツイート
via twitter
 もちろん山尾氏が自民党の中谷元元防衛大臣らとともに、中国による人権侵害に対する議連を作り、「日本版マグニツキ―法」の制定に尽力していることは知っています。しかしなんとなく違和感があったんですよ。そうした働きは国益のためではなく、自分が選挙で生き残るためではないかって。

 というのも今回もそうですが、スキャンダルの中で政党を離れ背水の陣にあった山尾氏を当選させてくれた愛知県7区に対する態度など、山尾氏の行動には他人への「情」のようなものが感じられないんですよ。

 そんな山尾氏を客観視できない玉木さんって、小室圭さんを見捨てられない眞子内親王殿下となんとなくイメージが重なります。そういえば週刊朝日が3月に行ったアンケートでは、眞子内親王殿下と小室さんの結婚を「いいと思う」がわずか1.1%。国民民主党の政党支持率とほぼ一緒ですね。

 そうした苦労のせいでしょうか。それとも山尾氏が隣に座っていたからでしょうか。4月28日夜の「GO!GO!こくみんライブ」に出演していた玉木さんの顔色は悪く、不機嫌さは隠せず。これじゃ、せっかく理容院で整えてもらった“凛々しい”眉毛も台無しじゃないですか。

 ということで眞子内親王殿下と玉木さんには、きちんと現実をご覧いただき、“正気”に戻られることを心から願うばかりです。
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安積 明子(あづみ あきこ):ジャーナリスト
兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。
1994年、国会議員政策担当秘書資格試験合格。参議院議員の政策担当秘書として勤務の後、執筆活動を開始。夕刊フジ、Yahoo!ニュースなど多くの媒体で精力的に記事を執筆している。

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